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ご存知でしたか? ガウチョのモデル |
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ガウチョのイメージ作りで参考にしたのが、このゴッホの繪「夜のカフェテラス」です。ご来店の際に、ぜひ確かめて見てくださいね。 |
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定年はないけれど |
東京で生まれ育った私にとって、田舎暮らしは一生に一度は経験してみたいライフ・スタイルだった。聞くのと実際にやるのとでは大違いってこともあるだろうが、ともかく自分で体験してみないことには何もわからない。50歳を迎えたとき、体力的にも、この時期を逃したらもうチャンスはないかも知れない、、、。そんな思いで、東京から1時間半あまりの群馬にあった別宅に思い切って引っ越した。都会から行く週末田舎暮らしを逆にした週末都会暮らしである。そんな暮らしが5年間も続くのである。 |
| 田舎暮らしを満喫 |
田舎では毎日、畑仕事をして農夫の真似ごとをしたり、野菜だけでなくハーブも育てた。また大工仕事も楽しんだ。まずは室内の改造に着手。全室フローリングにしてみた。次に庭にウッドデッキを作り、最後には小さいながも自分で家も建ててみた。名前を「ガルバ・ハウス」と云う。ほとんど独学でやりはじめたのだが、こうして何年もやっているうちに、コツも掴めたような気がする。田舎暮らしは快適だった。誰に気兼ねすることもなく、毎日、のんきに気が向けば汗を流す。雨の日はパソコンに向かう。畑で採れた野菜があるから、自炊も楽しかった。廃材を薪にしてダッヂオーブン料理を作る。焚き火で体を暖めながら、ギターを弾き、ちょっと酒などを飲み、夜空の星を仰ぎ見る。これぞ思い描いていた至福の時間じゃないかと思った。 |
| 焚き火を囲んで |
そんな生活をしていると、見知らぬ近所の人が集まってきて、世間話もするようになった。週末になると、東京から職場のスタッフたちも遊びに来た。そんな時には、私の自慢のダッヂオーブン料理とギターと歌を振る舞って、庭でちょっとた野外パーティーをする。私のギターと歌は褒められたことはないが、ダッヂオーブン料理に関しては、皆んなに好評だった。それを目当てにと云うか、ダッヂオーブンがやりたくて、わざわざ東京から訪れる友人もいるほど人気があった。 |
| 東京復帰 |
でも、そんな楽しい日々は長くは続かないものである。私の東京不在の後を守っていたカミさんから、職場への復帰命令が下った。手頃な店舗付きの住居物件を見つけたと云う知らせである。早速、見に行く。築何十年の古い建物だったが、自由に改造しても構わないという。気に入った。その時、私の脳裏にヒラメイタのは、田舎暮らしで学んだノウハウを、ここで活かせる。ダッヂオーブン料理の美味しさや魅力を都会の人たちに紹介してみたい。そんなレストランをやってみたい。もちろん店舗作りなら自信がある。十分に腕を振るってみたい、、、。そんな訳で、即決で契約することにした。 |
| 無鉄砲な計画 |
都会にアウトドアなカフェを作る。これは都会生活に、ちょっと「浦島太郎」状態であった私にとっては、すこぶる良好な刺激だった。通常、飲食店でも店舗作りは業者に任せる。ガウチョぐらいの広さであれば、猶に2000万円はかかる。でも自力で作れば1/4でやれる。(実際に材料費だけなら300万円もかかってはいない。)で、どこまで出来るか、私はセルフビルトをテーマにした店作りに挑戦することにした。最小の資金で最大の収益を生む、これが私のチャレンジ精神に火を付けた。なぜなら、この挑戦は、これからお店を持ちたいという人たちにとって、ひとつの選択肢だと思うからである。300万円と云えば、新車一台の値段である。これくらいの金額ならカフェ・オーナーを目指している人たちにとっても、けっして夢の話ではなく、現実として手の届くプランなのである。 |
| こうなりゃ意地でも |
実際、2000万円の予算が500万円で済むなら、1500万円が浮く。これを所得と考えることも出来る。しかもこの節約分には税金がかからない。工期を3ヶ月としてみて、あなたは3ヶ月で1500万の所得があるだろうか?なるほど業者に頼めば工期は1ヶ月もかからない。そして慌ただしくオープンのチラシを配布して、営業をはじめる。これでは大手チェーン店のやっていることと、なんら変わりない。失礼な言い方になるが、これは店舗施行業者や経営コンサルタントだけが儲かる仕組みなんだと思う。そうではなく、もっと自分なりのやり方、知恵と工夫を活かして、もっと楽しんで素敵な店作りが出来ないものかと試行錯誤を繰り返す。選択肢のない決まりきったシステムに対する抵抗と反骨、これが今回の店作りのバックボーンとなった。 |
街の子供たちと老人
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工事のスタイルは田舎暮らしの時と変わらなかった。店の前の道路には犬や猫たちがいて、休憩をとる時には、そこでギターを弾く。大人たちは、こうした不可解なところには近寄らないものだ。その点、子供たちは好奇心が旺盛である。まずは街に暮らす子供たちと友だちになった。次には犬や猫を飼って人たちや老人たちが集まってきた。そうして、いろんな人と顔見知りになると云うか、お茶のみ友だちが増えてくる。そうなると一番の悩みは、話してばかりいて、なかなか工事が進まないことだった。時には一人暮らしの老人が訪ねてきて、うちの棚を修理して欲しいとか、鉢植えの木台を作ってくれとか、はたまた漬け物の蓋が壊れたと頼まれごとをされることもあった。まぁ、それもありと云うことで、のんびり楽しむことにした。しかし結果的には、そうした成り行きがあって、開店ビラを配る必要もないほど、ガウチョのオープンには多くの人たちが詰めかけてくれた。 |
宣伝してません、口コミです
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セルフビルトは開店前から話題を呼び、結果的には広告チラシ以上の宣伝効果があったように思う。何よりも嬉しいことは、チラシのような宣伝媒体ではなく、人と触れ合うコミュニケーションがあったことだ。まだ都会にも、こうした人情やぬくもりがあったことが嬉しかった。ガウチョが、こうした形で地域に溶け込むことが出来たこともラッキーだったと感じている。 |
| 目に見えないものが大切 |
私たちの多くは、効率化ばかりを目指して、何か大切なものを置き忘れているように思う。ガウチョが取り組んだ姿勢は、確かに合理主義的ではなかったけれど、ここまでの成功は、無形ではあるが、何かもっと別なものに支えられて来たように感じる。それはスタッフにも現れている。私たちと一緒に働いてくれるスタッフたちは、そんなガウチョ・スタイルが気に入って入社した人たちばかりである。だから和気あいあいとした楽しい雰囲気だし、皆んなヤル気があって、活きいきと働いている。マニアルもないのに、自分で積極的に仕事を見つけて取り組んでいる。気分がいい。よぶんな心的ストレスがないのだ。 |
| 将来を担うスタッフ |
中には将来、自分で店を持ちたいスタッフもいる。そんな人たちには、私の持っている店作りのノウハウをすべて教えたいと思っている。手持ちの資金が少なくても、立派なお店が作れることを知って欲しい。実際に、1年、2年で実現するってことを証明したい。夢を持って仕事に取り組んで欲しいのだ。ほかに頼らず自分の力でやる、そうした達成感を味わって欲しい。もちろん大工が苦手な人もいるだろうが心配ない。熱心な人ならば、私も親身になって手伝ってあげたいと思う。一緒にチャレンジしてみよう。そうした中で、何か大切なものを伝えていければよいと思う。一緒に働く仲間には、ガウチョで働いてよかったと思えるように、これからも頑張りたい。本心そう思っている。 |